凸凹プレイス

被災地における「震災瓦礫」 を用いた公共空間の提案

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PROJECTS

2019年度日本建築学会技術部門設計競技 

PROGRAM

仮設建築/Temporary Building

TYPE

LOCATION

​アイデアコンペ / Competition

​ー

YEAR

2019.07 (Unbuilt)

AWARD

​二次審査選考作品

震災瓦礫の「建材化」

地球環境問題の観点から、持続可能な循環型社会の構築を担うため、環境負荷削減を目的として建築部材・資材のリユース、建築材料のリサイクルが求められて久しい。 このような背景から、本コンペではソフト・ハードの両面から具体的なアプローチを行った環境配慮型の仮設建築のアイデアが求められた。本提案では被災地において発生する環境汚染物質としての震災瓦礫に着目し、通常土木工作物に用いられる「蛇籠」を用いることで震災瓦礫の建材化を試み、それらをセル状に構成することで被災地における公共空間としての仮設建築を生み出した。またその後には、セル状の構成を活かし様々なスケールに分解可能とすることで、地域のバス停や護岸整備など、様々な用途に柔軟にリユース可能となるよう計画した。

震災瓦礫の「建材化」とそのポテンシャル

震災で発生したコンクリート瓦礫を収集・破砕・塗装し、通常土木構造物に用いられる「蛇籠」に充填することでブロック状の「建材」を生み出し、それらをセル状に構成することで積み木のように形づくられる建築を提案する。コンクリート瓦礫が充填された蛇籠は強度を有しながらも、表面積が通常建材の何十倍にも相当し、高い蓄熱・蓄冷効果があるため夏季は直射日光を遮り周囲との温度差により冷ややかな質感を与え、冬期は輻射熱により暖かい居場所を生み出すなど、パッシブな性能を有する。

セル単位の簡易な構成が可能にする住民参加型の設計手法

本提案の建築構成は規格化された二種類のサイズの蛇籠を組み合わせてつくる極めて単純かつ明快な計画としているため、仮設住居入居者にも分かりやすく、設計プロセスに模型を用いたワークショップを加えることで被災者のニーズに答えた居場所を積み木のような感覚で設計することができ、同時にそれらの行為が非日常なレクリエーションの機会を生み出す。よって本提案で示すプランはその一例であり、私達が同様の手法を用いることで生みだされたものである。

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